おうちに帰るまでがxxxxxです

あれもこれもしたい人生 果たして無事帰れるのか

フランス大使館へビザの申請に行く話(後編)

おはようございます。

よく「幸が薄そう」とか「詰めが甘い」と、言われる汐です。

強く否定できないのが悲しいところ。

 

 

 

前回フランス大使館に入るとこまでだったので笑

今回ようやくビザの申請の様子です。

大問題が発生しました。

つらい。

 

 

セキュリティチェックをしてから早45分。

ようやく私の番である。

 

まず窓口前の椅子が高い。

フランス人仕様かよ、と思ったけど、普通に私が小さいせいだな。

 

書類を渡すと一枚ずつチェックしていくお姉さん。

窓口はよく美術館とかにあるようなガラス張りで、下の方に書類が通るような狭い口が開いている。

ガラス張りの下30センチくらいがすりガラスになっているので、お姉さんの手元は全く見えない。

 

私が小さいせいだな!うん!

 

美術館とかと違うのは、あの声が通るポツポツの穴がないこと。

だから窓口の人たちはみんなマイクで喋るのだ。

 

 

お姉さん「ここ、日付の最後に2016って書いてね」

 

私「あっ、すみません」

 

 

だから部屋中にこの会話が共有される。

公開処刑だ!!!!

次々に捲られる私の揃えた書類。

と、思ったらあの長ったらしい志望動機作文をじっくり読まれる。

 

ココで読みきるんデスネ!!!

 

一人勝手に羞恥心と戦う。

作文には特に何も触れられなかった。

問題なかったんだと思いたい。

 

が、しかし。

 

お姉さんの手が止まる。

隣で別の人の対応をしてたベテランさんに声をかける。

私の長期ビザ申請書を手に持って。

 

何?何?なんか不備あった?

 

 

お姉さん「あのですね、この書類のここ、学校ね」

 

 

あっハイ、入学手続きしてないけど取り敢えず住所書いたヤツですね!

やばい、ちゃんと入学してないのばれたのか?

 

 

お姉さん「どこかに依頼して手配した学校?それともご自分で手配された?」

 

私「依頼……?えっと、全部自分で……」

 

お姉さん「あー、どうやってこの学校を?」

 

私「ネットで色々探して口コミで、学費とか安くて、申し込みました」

 

 

申し込みはしてないけど!

自分で調べてここがいいなーと思ったのは本当だ。

 

 

お姉さん「そうなんですね。実はこの学校、フランス大使館で認定されてない学校で」

 

私「にんてい……?」

 

お姉さん「認定のされてない学校だとビザが下りないんですね」

 


……なんですって?

 


挙動不審な私「えっ、えっ、あ、そうなんですね……えっ」

 

 

知らないよー!そんなのー!

内心ギャン泣きである。

結構入念に調べたつもりだったんだけど、そんな規定あったっけ?

 

終わった……完全に終わった……

お姉さんはしょんぼりモードの私に大層気の毒そうに声をかける。

 

 

お姉さん「申し訳ないんだけど、このままじゃ申請通らないから」

 

私「はい……」

 

お姉さん「認定されてる学校を探し直して……」

 

私「えっ」

 

お姉さん「そこの仮入学証明書をもらって、原本とコピーと受け付け書を……あー、待って。最後にもう一回説明しますね」

 

 

不備があったら門前払いだと思っていたけど、どうやら救済措置が残されているようで。

エージェントを通して書類を作る人が多いらしいと聞く昨今、自力で書類を揃える人は珍しいんだろうか?

 

だから?だからなんか救済措置とってくれてるのか?

そうだよね!きっとそうだよ!

 

無理やりポジティブに考えながら、お姉さんが残る書類をチェックするのを待つ。

残高証明だとか健康診断書だとか、原本が次々に戻ってくる。

 

戻ってくるんだね、戻ってこないと思ってた。 

 

不備があったのは本当にそこだけで(あと最初の日付)、残りのチェックはものの数分で終わった。

そして特に何も質問されなかった。

 

 

お姉さん「はい、じゃあそこの機械に指をあててください」

 

 

待ってる間キョロキョロしてて気付いてはいたけど、指紋取られるんだな。

なんか犯罪者みたい。

これがかなり力を込めて指を押し付けないと承認されない。

私のやり方が悪いのか。

 

 

お姉さん「はい、じゃあ次は写真ね」



気付いてはいたけど写真も撮られるんですね。

雑にビニールテープで固定されたNikonの前に座って一枚パチリ。

最後の最後に返送用のゆうパックのアレを渡す。

問題はやはり認定されてないらしい学校だけだ。

 

 

お姉さん「じゃあこれが受け付け書です」

 

 

ぺろーん、と一枚紙を渡される。

心許ないくらいに小さい。



お姉さん「受け付けはこれで済んだんですけど、学校がね、やっぱりこのままじゃ申請通らないので」

 

 

お姉さんが丁寧に説明してくれる。

取り敢えずこれで受け付けはオッケーらしい。

で、やるべきは?

  

・フランスで認定されてる学校を選ぶ

・仮入学証明書をもらう

・原本と、コピーと、受け付け書のコピーをフランス大使館ビザセクションに郵送する

 ・それが確認出来次第ビザの申請がはじまる

  

お姉さんの申し訳なさそうな声からして、学校の認定うんぬんかんぬんはホームページに書かれてなかったんじゃないだろうか?

いや、私のチェックが甘かっただけかもしらんけど。

もしかしたら学生ビザとかそっちの方まで調べてたら書いてあったのかも。

けどそこまで見ない。

 

 申請通るまでだいたい一週間、胃の痛い日々が続くとは思ってたけど、まさかさらにかかることになるとは……

煩雑な手続きから今日で解放されると思ってたのになぁ…… 帰ったらすぐに学校調べて手続きしよう。

そう心に決めて大使館を後にしたのでした。